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6月7日
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ピョートル・アンデルジェフスキの

ピアノ演奏を聴いてきました。

奇しくも、先日聴いたツィメルマンと

同じポーランド人で、演奏曲目も

バッハのパルティータと

ベートーヴェンの後期ピアノソナタ。

アンデルジェフスキは同様のプログラムで

欧米ツアーをやっており、そのライブは

CDで出ています。これが素晴らしい演奏

だったこともあり、非常に期待してました。

ベートーヴェンの31番の3楽章は、

CDと同じ方向性で素晴らしかったですが、

バッハのパルティータ第6番はイマイチ。

彼は即興を好み、積極的に装飾音を

付加したり、テンポを工夫するのが魅力に

なっているのですが、曲の完成度の高い

パルティータ第6番に限っては、

曲のツボをあまりひねるべきではないな、

と、私は感じました。

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アンコールで弾いてくれた平均律は素晴らしく、パルティータ第6番のような感想は持ちませんでした。バルトークも色彩が鮮やかで素晴らしかったです。

ツィメルマンの技量と人間的に最も成熟した演奏を聴いた後だったためか、30歳代のアンデルジェフスキの若さの善し悪しの両方が印象に残りました。

また、ツィメルマンの会場聴き比べで、サントリーホールに軍配を上げた私も、「反響が風呂場のようだ」という意見にも一理あるな、と感じました。

ピアノのリサイタルは、200〜400席、最大でもオペラシティーのタケミツメモリアルくらいのホールで聴くのが良いかもしれません。